カンナビジオール × アルコール(お酒) 注意(ヒトデータあり)
要約
お酒については2つの点に注意が必要です。1つ目は血液中の濃度です。ヒトで調べた試験では、お酒(アルコール)と一緒に飲むと、この薬の血液中の濃度(Cmax=一番高い濃度)が約93%増え、体に入った総量(AUC)も約63%増えました。濃度が上がれば副作用も出やすくなるおそれがあります。2つ目は眠気です。この薬自体に眠気の副作用があり、お酒や他の中枢神経抑制薬(脳の働きを抑えて眠気を起こす薬)と一緒に使うと、眠気や鎮静(ぼんやりする状態)が強まるおそれがあると、米国の添付文書に記載されています。飲酒は処方医・薬剤師に伝えてください。日本では未承認の薬のため、この内容は海外の添付文書に基づきます。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。 自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
あり(アルコール併用で本剤のCmax約93%増・AUC約63%増。眠気の重なりは添付文書§7.4・§5.2の記載)
根拠
米国添付文書(EPIDIOLEX(cannabidiol)oral solution、Jazz Pharmaceuticals, Inc.、DailyMed掲載版、Revised: 07/2025)§12.3(Effect of Food)に、アルコールとの併用でカンナビジオールのCmaxが93%増、AUCが63%増と記載。さらに§7.4に、他の中枢神経抑制薬(アルコールを含む)との併用で鎮静と眠気のリスクが上がること、§5.2にもアルコール等の他の中枢神経抑制薬が眠気・鎮静を強めうることが記載されている。ヒトでの薬物動態データがあるため「注意(ヒトデータあり)」とした。日本の添付文書の記載ではない。
- 最終確認日
- 2026-11-03
研究の条件
ヒトでの薬物動態試験(米国添付文書§12.3): アルコール併用でカンナビジオールCmax+93%、AUC+63%。試験でのアルコールの具体的な量は添付文書に明記されていない。
ふだんの量では
添付文書の試験で使われたアルコールの量は明記されておらず不明です。用量が不明なため、ふだんの飲酒量での影響の大きさは数値では示せません。