カンナビジオール × CYP3A4・CYP2C19阻害薬(イトラコナゾール、フルコナゾール等) 大きな影響なし(ヒトデータあり)
要約
この薬を分解する酵素(CYP3A4とCYP2C19、薬を分解する仕組み)の働きを止める薬(阻害薬)については、ヒトでの試験が行われています。強いCYP3A4阻害薬のイトラコナゾール(抗真菌薬、カビの薬)と一緒に使っても、この薬の濃度の変化は10%未満でした。強いCYP2C19阻害薬のフルコナゾールでは、この薬の総量(AUC)が約22%、最高濃度(Cmax)が約24%増えましたが、米国の添付文書では臨床的に意味のある変化ではないと判断されています。ただし、調べられたのはこの2剤であり、すべての阻害薬で同じとは限りません。新しい薬を始めるときは処方医・薬剤師に伝えてください。日本では未承認の薬のため、この内容は海外の添付文書に基づきます。 自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
あり(イトラコナゾール: 変化10%未満。フルコナゾール: AUC約22%増・Cmax約24%増も臨床的に意味なしと判断)
根拠
米国添付文書(EPIDIOLEX(cannabidiol)oral solution、Jazz Pharmaceuticals, Inc.、DailyMed掲載版、Revised: 07/2025)§12.3(CYP3A4 and CYP2C19 Inhibitors)に、イトラコナゾール併用でカンナビジオール曝露の増加は10%未満、代謝物も20%未満、フルコナゾール併用でカンナビジオールAUC22%増・Cmax24%増(代謝物7-OH-CBD・7-COOH-CBDは低下)だが、いずれも臨床的に意味のある変化ではないと判断された旨が記載。§7(相互作用)には阻害薬の項自体がない。ヒトデータで大きな影響が示されなかったため「大きな影響なし(ヒトデータあり)」とした。
- 最終確認日
- 2026-11-02
研究の条件
強いCYP3A4阻害薬イトラコナゾールおよび強いCYP2C19阻害薬フルコナゾールとの併用試験(米国添付文書§12.3)。イトラコナゾール: カンナビジオール曝露の増加は10%未満。フルコナゾール: AUC+22%、Cmax+24%。