カンナビジオール × コーヒー 注意(ヒトデータあり)
要約
コーヒーそのものを調べた試験はありませんが、コーヒーに含まれるカフェイン(眠気を覚ます成分)についてはヒトでのデータがあります。この薬を飲んでいる状態でカフェイン200mg(コーヒー約2杯分に含まれる量に近い量)を飲んだ試験では、カフェインの体に入った総量(AUC)が約95%(ほぼ2倍)増えました。この薬がカフェインの分解を遅らせるためと考えられています。カフェインの濃度が上がれば、眠りにくさや動悸(心臓がドキドキすること)などカフェインの作用が強く出るおそれがあります。コーヒーを急に大量に増やすことは避け、体調の変化があれば処方医・薬剤師に伝えてください。日本では未承認の薬のため、この内容は海外の添付文書に基づきます。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。 自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
あり(カフェイン200mg単回併用試験: カフェインAUC約95%増、Cmax15%増。コーヒー自体の試験ではない)
根拠
米国添付文書(EPIDIOLEX(cannabidiol)oral solution、Jazz Pharmaceuticals, Inc.、DailyMed掲載版、Revised: 07/2025)§12.3に、本剤750mgを1日2回反復投与した状態でカフェイン200mgを単回併用すると、カフェインのCmaxが15%、AUCが95%増加したと記載(カフェインはCYP1A2(薬を分解する酵素の一種)の基質)。§7.2でも本剤はCYP1A2の弱い阻害薬とされている。コーヒー自体の試験ではなくカフェイン単回投与のデータであることを明記し、ヒトデータがあるため「注意(ヒトデータあり)」とした。
- 最終確認日
- 2026-11-03
研究の条件
本剤750mgを1日2回反復投与中の被験者にカフェイン200mgを単回投与した試験(米国添付文書§12.3)。カフェイン単独投与時と比べCmax+15%、AUC+95%。
ふだんの量では
試験のカフェイン200mgは、コーヒーではおおよそ1〜2杯分に含まれる量です。ふだんの量を急に増やさないことが実務上の目安です。