カンナビジオール × ミコフェノール酸モフェチル 注意(ヒトデータあり)
要約
免疫を抑える薬ミコフェノール酸モフェチルと一緒に使うと、その効き目の成分であるミコフェノール酸の血液中の濃度が上がることがヒトで示されています。この薬を1回7.5mg/kg・1日2回で飲んでいる条件の試験では、ミコフェノール酸の総量(AUC)が35%、最高濃度(Cmax)が16%増えました。この薬をより多い量(1回12.5mg/kg・1日2回)で飲んだ場合は、AUCが58%増えると予測されています。濃度が上がればミコフェノール酸の副作用が出やすくなるおそれがあります。日本では未承認の薬のため、この内容は海外の添付文書に基づきます。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。 自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
あり(ミコフェノール酸: Cmax16%増・AUC35%増。高用量ではAUC58%増と予測)
根拠
米国添付文書(EPIDIOLEX(cannabidiol)oral solution、Jazz Pharmaceuticals, Inc.、DailyMed掲載版、Revised: 07/2025)§7.2(UGT1A9 Substrates)に、本剤はUGT1A9(薬を水に溶けやすくして体の外へ出しやすくする酵素の一種)の阻害薬であり、基質の曝露が増えることがあり、わずかな濃度変化でも重い副作用につながりうる基質では減量を検討すること、と記載。§12.3に、本剤7.5mg/kgを1日2回投与下でミコフェノール酸モフェチル1500mgを単回併用するとミコフェノール酸のCmax16%増・AUC35%増、本剤12.5mg/kgを1日2回ではCmax9%増・AUC58%増と予測されること、と記載。ヒトデータがあるため「注意(ヒトデータあり)」とした。
- 最終確認日
- 2026-11-03
研究の条件
本剤7.5mg/kgを1日2回投与中の被験者にミコフェノール酸モフェチル1500mgを単回投与した試験(米国添付文書§12.3)。ミコフェノール酸: Cmax+16%、AUC+35%。本剤12.5mg/kgを1日2回との併用ではCmax+9%、AUC+58%と予測。