カンナビジオール × クロバザム 注意(ヒトデータあり)
要約
てんかんの薬クロバザムと一緒に使うと、クロバザムの活性代謝物(体内で薬が変化して効き目を持つようになった物質、N-デスメチルクロバザム)の血液中の濃度が約3倍に増えたことが、健康な人での試験で示されています。そのため、眠気などクロバザムの副作用が出やすくなるおそれがあります。米国の添付文書では、クロバザムで知られている副作用が出た場合はクロバザムの量を減らすことを検討することとされています。また、臨床試験ではクロバザム併用時に肝臓の検査値の上昇や肺炎がやや多く見られました。日本では未承認の薬のため、この内容は海外の添付文書に基づきます。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。 自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
あり(健康成人での併用試験: N-デスメチルクロバザムのCmax・AUC約3倍、本剤の代謝物7-OH-CBDはCmax73%増・AUC47%増)
根拠
米国添付文書(EPIDIOLEX(cannabidiol)oral solution、Jazz Pharmaceuticals, Inc.、DailyMed掲載版、Revised: 07/2025)§7.2に、クロバザム併用でその活性代謝物N-デスメチルクロバザムの血漿中濃度が上がり、クロバザム関連の副作用のリスクが増すおそれがあり、副作用が出た場合はクロバザムの減量を検討すること、と記載。§12.3に健康成人での併用試験の数値(N-デスメチルクロバザムのCmax・AUCともに約3倍、クロバザム自体は変化なし、本剤の活性代謝物7-OH-CBDはCmax73%増・AUC47%増)。§5.1・§5.2・§6にも併用時のトランスアミナーゼ上昇・眠気・肺炎の増加が記載。ヒトデータがあるため「注意(ヒトデータあり)」とした。
- 最終確認日
- 2026-11-03
研究の条件
健康成人に本剤750mgを1日2回(および患者では20mg/kg/日)投与しクロバザムと併用した専用試験(米国添付文書§12.3)。N-デスメチルクロバザム: Cmax・AUC約3倍。クロバザム自体の濃度は変化なし。