カンナビジオール × テオフィリン 一般的注意
要約
気管支を広げる薬テオフィリンは、CYP1A2という酵素(薬を分解する仕組み)で分解されます。この薬にはCYP1A2の働きを弱める作用があるため、一緒に使うとテオフィリンの血液中の濃度が上がることがあると、米国の添付文書に名指しで記載されています(同じ酵素で分解されるチザニジン(筋肉のこわばりを和らげる薬)も例として挙げられています)。テオフィリンは量の調整が難しい薬で、少しの濃度変化でも重い副作用につながることがあるため、添付文書では量を減らすことを検討することとされています。テオフィリン自体を併用した試験の数値データは示されていません。日本では未承認の薬のため、この内容は海外の添付文書に基づきます。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。 自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
なし(テオフィリン自体の併用データはない。同じCYP1A2基質のカフェインではヒトデータあり)
根拠
米国添付文書(EPIDIOLEX(cannabidiol)oral solution、Jazz Pharmaceuticals, Inc.、DailyMed掲載版、Revised: 07/2025)§7.2(CYP1A2 Substrates)に、本剤はCYP1A2の弱い阻害薬であり、CYP1A2基質(例: テオフィリン、チザニジン)の曝露が増えることがあり、わずかな濃度変化でも重い副作用につながりうる基質では減量を検討すること、と記載。テオフィリン自体の併用試験データは添文になく(同じCYP1A2基質のカフェインではAUC95%増のヒトデータが§12.3にある)、日本の添付文書の記載でもないため「一般的注意」とした。
- 最終確認日
- 2026-11-03