ミトピバット × CYP2B6・CYP2C基質の薬(感受性の高いもの) 一般的注意
要約
この薬は、試験管内の試験(in vitro、体の中ではなく実験室で調べた試験)で、CYP2B6、CYP2C8、CYP2C9、CYP2C19(いずれも肝臓などで薬を分解する酵素) の働きを強める(誘導する)ことが示されています。そのため、これらの酵素で分解される他の薬の血液中の濃度が下がり、効き目が弱くなるおそれがあります。海外の添付文書では、効き目の幅が狭い(少しの濃度変化で効き目や副作用が変わりやすい)感受性の高い基質の薬では、効き目が弱くなっていないか注意して見ることとされています。日本では未承認の薬のため、この内容は海外の添付文書に基づきます。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
なし(in vitroでの誘導データのみで、ヒトでの直接データは海外添文に示されていない)
根拠
米国添付文書 PYRUKYND(mitapivat)tablets, for oral use(Agios Pharmaceuticals, Inc.、DailyMed掲載版、Revised: 12/2025、Initial U.S. Approval: 2022) §7.2に、本剤はin vitroでCYP2B6、CYP2C8、CYP2C9、CYP2C19を誘導し、これらの酵素の感受性の高い基質の全身濃度を下げる可能性があるため、治療域の狭い基質では効果の低下をモニターすることと記載されている(§12.3 In vitro Studiesも同旨)。ヒトでの直接の薬物動態データは示されておらず、日本の添付文書の記載でもないため「一般的注意」とした。
- 最終確認日
- 2026-11-03