ミトピバット × P-gp基質の薬 一般的注意
要約
この薬は、試験管内の試験(in vitro、体の中ではなく実験室で調べた試験)で、P-gp(P糖タンパク、薬を細胞の外へ汲み出す運び屋のようなタンパク質)の働きを邪魔することが示されています。そのため、P-gpで運ばれる他の薬の血液中の濃度が上がり、副作用が出やすくなるおそれがあります。海外の添付文書では、効き目・副作用の幅が狭い(少しの濃度変化で変わりやすい)基質の薬では、副作用に注意して見ることとされています。日本では未承認の薬のため、この内容は海外の添付文書に基づきます。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
なし(in vitroでの阻害データのみで、ヒトでの直接データは海外添文に示されていない)
根拠
米国添付文書 PYRUKYND(mitapivat)tablets, for oral use(Agios Pharmaceuticals, Inc.、DailyMed掲載版、Revised: 12/2025、Initial U.S. Approval: 2022) §7.2に、本剤はin vitroでP-gpトランスポーターを阻害し、P-gp基質の全身濃度を上げる可能性があるため、治療域の狭い基質では副作用をモニターすることと記載されている(§12.3に、本剤自体もP-gpの基質かつ阻害薬であると記載)。ヒトでの直接の薬物動態データは示されておらず、日本の添付文書の記載でもないため「一般的注意」とした。
- 最終確認日
- 2026-11-03