ミトピバット × 中等度CYP3A阻害薬 注意(ヒトデータあり)
要約
CYP3A(肝臓などで薬を分解する酵素の一つ)の働きを中程度に邪魔する薬と一緒に使うと、この薬の血液中の濃度が上がります。ヒトでの試験(モデルによる推定を含む)では、フルコナゾール(抗真菌薬、カビなどの菌を抑える薬)と一緒に使ったときに、この薬の量の目安(AUC)が約2.6倍になりました。濃度が上がると、副作用が出やすくなるおそれがあります。海外の添付文書では、併用中はヘモグロビン(血液中で酸素を運ぶ成分)や副作用に注意し、この薬を1回20mg・1日2回より増やさないこととされています。日本では未承認の薬のため、この内容は海外の添付文書に基づきます。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
あり(フルコナゾールとの併用で本剤のAUC0-12約2.6倍・Cmax約1.6倍)
根拠
米国添付文書 PYRUKYND(mitapivat)tablets, for oral use(Agios Pharmaceuticals, Inc.、DailyMed掲載版、Revised: 12/2025、Initial U.S. Approval: 2022) §7.1に、中等度(moderate)のCYP3A阻害薬との併用で本剤の血漿中濃度が上がるため、Hbと副作用をモニターし、1回20mg 1日2回を超えて増量しないことと記載されている(§2.4も同旨)。§12.3にフルコナゾール併用で本剤のAUC0-12約2.6倍・Cmax約1.6倍と記載されている(臨床試験とモデルベースの解析)。日本の添付文書の記載ではなく海外添文に基づく。
- 最終確認日
- 2026-11-03
研究の条件
フルコナゾール併用、本剤5・20・50mg 1日2回時、AUC0-12約2.6倍・Cmax約1.6倍(米国添文§12.3、臨床試験およびモデルベース解析)