ミトピバット × 強いCYP3A誘導薬 注意(ヒトデータあり)
要約
CYP3A(肝臓などで薬を分解する酵素の一つ)の働きを強める(誘導する)薬と一緒に使うと、この薬の血液中の濃度が大きく下がります。ヒトでの試験では、リファンピシン(抗菌薬、結核などの治療に使う薬)と一緒に使ったときに、この薬の量の目安(AUC)が約91〜95%下がりました。濃度が下がると、効き目が弱くなるおそれがあります。そのため海外の添付文書では、強いCYP3A誘導薬との併用は避けることとされています。日本では未承認の薬のため、この内容は海外の添付文書に基づきます。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
あり(リファンピシンとの併用で本剤のAUCが約91〜95%低下)
根拠
米国添付文書 PYRUKYND(mitapivat)tablets, for oral use(Agios Pharmaceuticals, Inc.、DailyMed掲載版、Revised: 12/2025、Initial U.S. Approval: 2022) §7.1に、強いCYP3A誘導薬との併用で本剤の血漿中濃度が下がり有効性が下がるため、併用を避けることと記載されている(§2.4も同旨)。§12.3のヒトデータ: リファンピシン併用で本剤単回50mg時AUCinf 91%低下・Cmax 77%低下、本剤5・20・50mg 1日2回時AUC0-12約95%低下・Cmax約85%低下。日本の添付文書の記載ではなく海外添文に基づく。
- 最終確認日
- 2026-11-03
研究の条件
リファンピシン併用: 本剤単回50mg時AUCinf 91%低下・Cmax 77%低下。本剤5・20・50mg 1日2回時AUC0-12約95%低下・Cmax約85%低下(米国添文§12.3)