ミトピバット × 強いCYP3A阻害薬 注意(ヒトデータあり)
要約
CYP3A(肝臓などで薬を分解する酵素の一つ)の働きを強く邪魔する薬と一緒に使うと、この薬の血液中の濃度が大きく上がります。ヒトでの試験では、イトラコナゾール(抗真菌薬、カビなどの菌を抑える薬)と一緒に使ったときに、この薬の量の目安(AUC)が約4.9倍、ケトコナゾールでは約3.9倍になりました。濃度が上がると、副作用が出やすくなるおそれがあります。そのため海外の添付文書では、強いCYP3A阻害薬との併用は避けることとされています。日本では未承認の薬のため、この内容は海外の添付文書に基づきます。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
あり(イトラコナゾール、ケトコナゾールとの併用で本剤のAUCが約3.6〜4.9倍に上昇)
根拠
米国添付文書 PYRUKYND(mitapivat)tablets, for oral use(Agios Pharmaceuticals, Inc.、DailyMed掲載版、Revised: 12/2025、Initial U.S. Approval: 2022) §7.1に、強いCYP3A阻害薬との併用で本剤の血漿中濃度が上がり副作用のリスクが増えるため、併用を避けることと記載されている(§2.4も同旨)。§12.3のヒトデータ: イトラコナゾール併用で本剤単回20mg時AUCinf 4.9倍・Cmax 1.7倍、50mg 1日2回時AUC0-12 3.6倍・Cmax 2.2倍。ケトコナゾール併用でAUC0-12約3.9倍・Cmax約2.4倍。日本の添付文書の記載ではなく海外添文に基づくため、要約にその旨を明記した。
- 最終確認日
- 2026-11-03
研究の条件
イトラコナゾール: 本剤単回20mg時AUCinf 4.9倍・Cmax 1.7倍、本剤50mg 1日2回時AUC0-12 3.6倍・Cmax 2.2倍。ケトコナゾール: 本剤5・20・50mg 1日2回時AUC0-12約3.9倍・Cmax約2.4倍(米国添文§12.3)