ミトピバット × ホルモン避妊薬 一般的注意
要約
この薬は、CYP3A(肝臓などで薬を分解する酵素の一つ)の働きを強める(誘導する)ため、ホルモン避妊薬(飲む避妊薬など、例: エチニルエストラジオールを含むもの)の血液中の濃度を下げ、避妊の効果が弱くなるおそれがあります。海外の添付文書では、この薬を使っている間は、ホルモンを使わない別の避妊方法を使うか、コンドームなどのバリア法(物理的に防ぐ方法)を追加することとされています。日本では未承認の薬のため、この内容は海外の添付文書に基づきます。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
なし(ホルモン避妊薬そのものとの直接のヒト薬物動態データは海外添文に示されていない。CYP3A基質ミダゾラムでのヒトデータはある)
根拠
米国添付文書 PYRUKYND(mitapivat)tablets, for oral use(Agios Pharmaceuticals, Inc.、DailyMed掲載版、Revised: 12/2025、Initial U.S. Approval: 2022) §7.2(CYP3A Substrates)に、ホルモン避妊薬(例: エチニルエストラジオール)を感受性の高いCYP3A基質の例として名指しし、本剤併用で全身濃度が下がるため、ホルモン避妊薬を使う人には非ホルモン避妊法への切り替え、またはバリア法の追加を助言することと記載されている。避妊薬そのものとの直接の薬物動態試験の数値は§12.3に示されておらず(示されているのはミダゾラムのデータ)、日本の添付文書の記載でもないため「一般的注意」とした。
- 最終確認日
- 2026-11-03