ポネシモド × QT延長作用のある薬 一般的注意
要約
QTを延ばすことが知られていて不整脈を起こす性質のある薬と一緒に使う場合、米国の添付文書では、原則としてこの薬の治療を始めないこととし、使用を考える場合は循環器の専門医に相談することとされています。脈がゆっくりになる作用が重なるおそれがあるためです。この薬とQTを延ばす薬との併用自体は調べられていません。日本では未承認の薬のため、この内容は海外の添付文書に基づきます。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
なし(QTを延ばす薬との併用のヒトデータはない。ポネシモド単独の高用量試験の数値は試験条件に記載した)
根拠
米国添付文書(PONVORY、Vanda Pharmaceuticals, Inc.、DailyMed掲載版:2025年12月4日更新・バージョン4、およびPONVORY、Janssen Pharmaceuticals, Inc.、DailyMed掲載版:2025年4月25日更新・バージョン13)§7.2に、心拍数への作用が重なるおそれがあるため、不整脈を起こす性質が知られているQT延長薬を使っている患者では原則としてポネシモドを開始しないこと、使用を考える場合は循環器専門医の助言を求めること、と記載されている。日本の添付文書の記載ではないため「一般的注意」とした。
- 最終確認日
- 2026-11-03
研究の条件
ポネシモド単独のQT試験(米国添付文書§12.2):ポネシモド40mg(維持量20mgの2倍)と100mg(同5倍)を定常状態(薬の血液中の量が安定した状態)まで毎日投与したところ、QTcF(補正したQT)の延長の最大平均値(90%信頼区間の上限)は40mgで11.8ミリ秒、100mgで16.2ミリ秒だった。QTを延ばす薬との併用試験の数値ではない。