メチルエルゴメトリンマレイン酸塩 × CYP3A4を強く阻害する薬剤(HIVプロテアーゼ阻害剤、アゾール系抗真菌薬、コビシスタット含有製剤等) 禁忌
要約
この薬の分解に関わる酵素(CYP3A4)の働きを強く邪魔する薬とは、併用が禁止されています。この薬の血中濃度(血液の中の薬の量)が上がり、血管攣縮(血管が強く縮むこと)などの重い副作用が起こるおそれがあるためです。相手の例は、HIVの薬(リトナビルを含む薬、ダルナビルを含む薬)、カビの薬(イトラコナゾール、ボリコナゾール、ポサコナゾール)、コビシスタットを含む薬、ニルマトレルビル・リトナビル、レテルモビル、エンシトレルビル、レナカパビル、ロナファルニブ、セリチニブです。これらを使う場合は、処方医・薬剤師に必ず伝えてください。 自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
なし
根拠
メチルエルゴメトリン錠0.125mg「あすか」の電子添文(2026年3月改訂・第5版、あすか製薬) §2.6および§10.1(併用禁忌)に、HIVプロテアーゼ阻害剤(リトナビル含有製剤、ダルナビル含有製剤)、アゾール系抗真菌薬(イトラコナゾール、ボリコナゾール、ポサコナゾール)、コビシスタット含有製剤、ニルマトレルビル・リトナビル、レテルモビル、エンシトレルビル、レナカパビル、ロナファルニブ、セリチニブがまとめて名指しされ、本剤の血中濃度が上昇し血管攣縮等の重篤な副作用を起こすおそれがある、これらの薬剤がCYP3A4を阻害することにより本剤の代謝が阻害されるおそれがある、と記載されている。本剤は主にCYP3A4で代謝される(§10序文)。
- 最終確認日
- 2026-11-02