このサイトは、薬の飲み合わせについて、添付文書や論文をもとに確かめた情報をお伝えするものです。あなたの体の状態や、ほかに飲んでいる薬のことまでは分かりません。自己判断で薬を中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談してください。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。

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カルベジロール × グレープフルーツジュース(柑橘の種類差を含む) 注意(ヒトデータあり)

要約

グレープフルーツジュース300mLを一緒に飲んだ健康成人の試験で、カルベジロールの濃度の総量(AUC)は約16%増えただけでした。血圧を下げる薬の中では小さい部類で、臨床的な意味ははっきりしないと海外の添付文書にも書かれています。ただし個人差があるため、用量が安定するまでは習慣的に大量に飲まない、という扱いが妥当です。「絶対ダメ」ではありません。種類差: 同じ成分(フラノクマリン=酵素を止める柑橘の成分)を含むセビリアオレンジ(ダイダイ、マーマレード用)、ブンタン(ポメロ)、ライムも、グレープフルーツと同じ仕組みが考えられますが、カルベジロールで直接調べたデータはグレープフルーツジュースだけです。普通の甘いオレンジ(バレンシア等)にはその成分はほぼ含まれません。時間をずらせば避けられる、という実証はありません(酵素への影響は24時間続くとされるため、数時間あける方法は根拠が弱いです)。

ヒトでのエビデンス

あり(小規模・単回。ただし原著論文の書誌は規制文書経由で、PMIDは未確認)

根拠

EU SmPC §4.5/豪州PI「300mL単回でAUC 16%増。臨床的意義は不明。用量-反応が安定するまで同時摂取を避けるのが望ましい」/Bailey DG, Dresser GK. Am J Cardiovasc Drugs. 2004;4:281-97. PMID: 15449971(グレープフルーツが腸のCYP3A4を不可逆的に止め、カルベジロールを含む心不全薬の毒性を高めうるという総説)/柑橘の種類差は Bailey DG, et al. CMAJ. 2013;185:309-16. PMC3589309(セビリアオレンジ・ライム・ポメロも同じ相互作用を起こす、甘いオレンジは起こさない)に基づく類推。日本のPMDA添付文書§10にはグレープフルーツの記載はない

最終確認日
2026-10-30

代謝・排泄:主に肝臓で代謝(CYP2D6、CYP2C9)、主に糞中へ排泄

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