リソバリシブ × プロトンポンプ阻害剤(オメプラゾール、エソメプラゾール、ランソプラゾール等) 注意(添付文書)
要約
ハイツエキシン(リソバリシブ)は、胃の中の酸が少ない状態(胃内pHが高い状態)では水に溶けにくくなり、体に吸収されにくくなる薬です。プロトンポンプ阻害剤は胃の酸を抑える薬で、一緒に使うとハイツエキシンの血中濃度(血液中の薬の量)が下がり、効き目が弱くなるおそれがあります。この下がり方は、実際に人に飲んでもらって測ったものではなく、コンピュータによる予測計算(PBPKシミュレーション)で示唆されたものです。添付文書では、こうした薬との併用は可能な限り避けることとされています。胃薬を使っている場合や新しく使う場合は、必ず伝えてください。 自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
なし
根拠
現行の日本の電子添文(ハイツエキシン錠10mg、2026年7月改訂第2版、海和製薬)の§10.2併用注意に「プロトンポンプ阻害剤」の行があり(例示: オメプラゾール、エソメプラゾール、ランソプラゾール等)、臨床症状・措置方法は「本剤の有効性が減弱するおそれがあるので、これらの薬剤との併用は可能な限り避けること」、機序・危険因子は「これらの薬剤が胃内pHを上昇させるため、本剤の溶解度と吸収が低下し、本剤の血中濃度が低下する可能性がある」である[§16.7.1参照]。§16.7.1は生理学的薬物動態モデルによるシミュレーションであり、胃内pHを上昇させる薬剤との併用時に本剤のAUCが低下する可能性が示唆された旨の記載で、具体的な数値は示されていない。§10の各行は、in vitro代謝試験及び生理学的薬物動態(PBPK)モデルにより推定された薬物相互作用試験の結果に基づいて設定されたものであり、ヒトでの併用実測データではない。そのためhumanEvidenceは「なし」とした。
- 最終確認日
- 2026-11-02
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
研究の条件
§16.7.1 PBPKシミュレーション(胃内pHを上昇させる薬剤併用時に本剤のAUCが低下する可能性。数値の記載なし、ヒトでの実測データではない)