イボシデニブ × 強いCYP3A阻害剤(イトラコナゾール、クラリスロマイシン、ボリコナゾール等) 注意(ヒトデータあり)
要約
イトラコナゾール(抗真菌薬)などの強いCYP3A阻害薬と一緒に使うと、イボシデニブの血中濃度(血液中の薬の量)が上がり、副作用が強まるおそれがあるため、添付文書では併用は可能な限り避けることとされています。人で調べた試験では、イトラコナゾールと併用したときイボシデニブの血中濃度の指標(AUC)が約2.7倍になりました。濃度が上がると副作用が出やすくなるおそれがあるため、やむを得ず一緒に使う場合は、イボシデニブを1回250mgに減らすこととされています。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
あり(イトラコナゾール併用時の血中濃度変化が添付文書§16.7.1に示されている)
根拠
ティブソボ錠250mg(日本セルヴィエ)の添付文書(2026年8月改訂・第5版)§10.2で強いCYP3A阻害剤(イトラコナゾール、クラリスロマイシン、ボリコナゾール等)が名指しされ、副作用増強のおそれのため可能な限り避け、CYP3A阻害作用のない又は弱い薬剤への代替を考慮し、やむを得ず併用する場合は本剤を減量して慎重に観察することが示されている。§7.2で、強いCYP3A阻害剤と併用する場合には本剤の1回用量を250mgに減量することとされている。§16.7.1に、健康成人21例にイトラコナゾール200mgを1日1回18日間投与し本剤250mgを単回投与したとき、イボシデニブのAUC0-infが2.69倍、Cmaxが1.02倍になったことが示されている(外国人データ)。国内添文到達に伴う新規登録分(EDITION回収パス、2026-11-02)。薬剤師の個別確認待ち。
- 最終確認日
- 2026-11-02