マリバビル × ケトコナゾール・制酸剤・ボリコナゾール・デキストロメトルファン(§16.7.2の併用試験) 注意(ヒトデータあり)
要約
添付文書の併用注意(§10.2)に名前はないものの、人での併用試験の結果が添付文書に載っている組み合わせをまとめた記録です。相手の薬がこの薬に影響する試験では、強い酵素阻害薬ケトコナゾール(この薬を分解する酵素などの働きを邪魔する薬)と一緒のとき、この薬のAUC(濃度の総量)が1.533倍になりました。一方、胃酸を抑える制酸剤(水酸化アルミニウム・水酸化マグネシウム)と一緒のときは、この薬のAUCは0.891倍とほぼ変わりませんでした。逆に、この薬が相手の薬に影響する試験では、ボリコナゾールの濃度はほぼ変わらず、咳止め成分デキストロメトルファンについては、体の中で変わった後の物質(代謝物デキストロルファン)の濃度で評価され、ほぼ変わりませんでした。ケトコナゾールのような強い阻害薬を新しく使う場合は、処方医・薬剤師に伝えてください。 自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
ヒトでのデータあり
根拠
リブテンシティ錠200mg添付文書(2025年9月改訂・第3版)§16.7.2の臨床薬物相互作用試験表に、ケトコナゾール併用時のマリバビルのAUC及びCmaxの最小二乗幾何平均値の比1.533及び1.097、水酸化アルミニウム/水酸化マグネシウム併用時のマリバビルのAUC及びCmaxの比0.891及び0.837が記載されている。また、マリバビル併用時のボリコナゾールのAUCの比は0.93であり、デキストロメトルファンについては代謝物デキストロルファンのAUCの比0.97をもとに評価され、いずれもほぼ変化がなかった(いずれも外国人データ)。これらの薬剤は§10.1・§10.2には名指しされていない。
- 最終確認日
- 2026-11-02
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
研究の条件
§16.7.2 臨床薬物相互作用試験(外国人データ)。ケトコナゾール19例、制酸剤15例、ボリコナゾール19例、デキストロメトルファン18例