フェニル酪酸グリセロール × オルリスタット 注意(添付文書)
要約
オルリスタット(食事の脂肪の吸収を抑える肥満症の薬で、脂肪を分解する酵素リパーゼの働きを妨げます)と一緒に使うと、この薬の作用が弱まるおそれがあります。この薬はリパーゼによって分解されてフェニル酪酸(この薬の効き目のもとになる物質)が生じる仕組みのため、オルリスタットのリパーゼ阻害作用(リパーゼの働きを妨げる作用)でフェニル酪酸の遊離(切り離されて出てくること)が低下する可能性があるためです。この薬の作用が弱まるということは、尿素サイクル異常症で上がりやすい血中アンモニア(血液の中のアンモニア)を下げる働きが弱まるおそれがある、ということです。一緒に使う場合は、血中アンモニア濃度等に注意しながら使う組み合わせです。 自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
なし
根拠
ラヴィクティ内用液1.1g/mL添付文書(2026年4月改訂・第2版、オーファンパシフィック)§10冒頭に「本剤はリパーゼの基質である」と記載され、§10.2にオルリスタットが名指しされている。臨床症状・措置方法は「本剤の作用が減弱するおそれがある」、機序・危険因子は「リパーゼ阻害作用により、本剤からのフェニル酪酸の遊離が低下する可能性がある」とされている。§16.4にも、フェニル酪酸グリセロールはリパーゼにより加水分解を受け、グリセロールとフェニル酪酸に代謝されると記載されている(in vitro)。§16にオルリスタットとの併用試験の記載はない。
- 最終確認日
- 2026-11-02
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認