カロテグラストメチル × CYP3A4の基質となる薬剤(ミダゾラム、アトルバスタチン等) 注意(添付文書)
要約
ミダゾラムやアトルバスタチンなど、酵素CYP3A4(薬を分解する仕組み)で分解される薬と一緒に使うと、本剤がその酵素の働きを邪魔するため、相手の薬の血中濃度(血液中の薬の量)が上がり、作用が強まる可能性があります。実際にミダゾラム(飲み薬)で測った試験では、濃度の目安になる値(AUC)が3.1倍に上がりました。アトルバスタチンでも2.1倍でした。相手の薬の効きすぎや副作用に注意が必要な組み合わせです。一緒に使う薬がある場合は、処方医・薬剤師に伝えてください。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
なし
根拠
カログラ錠120mg(EAファーマ)の添付文書、2023年6月改訂・第2版を原文で確認した。§10.2は2行のみで、CYP3A4の基質となる薬剤(ミダゾラム、アトルバスタチン等)が名指しされ、これらの薬剤の作用が増強される可能性がある、カロテグラストメチルのCYP3A4阻害作用により血中濃度が上昇する可能性があるとされている。§16.7.1では、本剤反復投与後にミダゾラム(経口)5mgを併用したとき、ミダゾラムのCmaxが1.9倍、AUC0-tが3.1倍に上昇した日本人データが示されている。§16.7.2では、アトルバスタチン10mg併用でCmax 1.2倍、AUC0-t 2.1倍であった。
- 最終確認日
- 2026-11-02