スピペロン × リチウム(炭酸リチウム、商品名: リーマス等) 注意(添付文書)
要約
気分の波を抑える薬リチウムと一緒に使うと、心電図の変化、重い手足の震えや筋肉のこわばりなどの錐体外路症状(体の動きに関わる症状)、長く続くジスキネジア(口や舌などが勝手に動く症状)、突然起こる悪性症候群(高熱や意識の障害など)、取り返しのつかない脳の障害が起こるおそれがあると添付文書に書かれています。様子をよく見て、こうした症状が出たら飲むのを止めることとされています。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
なし(添付文書§10.2の規定に基づく)
根拠
スピロピタン錠0.25mg・1mg(製造販売元: サンノーバ、販売元: エーザイ)の添付文書、2024年10月改訂・第4版を原文で確認した。効能は統合失調症。用法は最初約1週間は1日0.5~1.5mg、以後漸増し1日1.5~4.5mgを経口投与。§10.1(併用禁忌)はアドレナリン(アナフィラキシーの救急治療、又は歯科領域における浸潤麻酔もしくは伝達麻酔に使用する場合を除く)。§10.2(併用注意)はアドレナリン含有歯科麻酔剤、中枢神経抑制剤、アルコール、リチウム、抗ドパミン作用を有する薬剤、タンドスピロンクエン酸塩、ドパミン作動薬である。 §10.2でリチウムが名指しされ、心電図変化、重症の錐体外路症状、持続性のジスキネジア、突発性の悪性症候群(Syndrome malin)、非可逆性の脳障害を起こすおそれがあるので観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には投与を中止することとされている。機序は不明だが併用による抗ドパミン作用の増強等が考えられているとされている。
- 最終確認日
- 2026-11-02
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認