クロラゼプ酸二カリウム × リトナビル含有製剤(リトナビル、商品名: ノービア/ニルマトレルビル・リトナビル、商品名: パキロビッド) 禁忌
要約
リトナビルを含む薬(HIVの薬リトナビルや、新型コロナの薬パキロビッド)と一緒に使うことは、添付文書で禁止されています。これらの薬が肝臓の酵素CYP3Aの働きを競い合って止めるため、クロラゼプ酸二カリウムの分解が抑えられて血中濃度(血液中の薬の量)が大幅に上がり、効き目が強くなりすぎて過度の眠気や呼吸の抑制が起こるおそれがあるためです。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
なし(添付文書§10.1の規定に基づく。血中濃度上昇は予測としての記載)
根拠
メンドンカプセル7.5mgの添付文書、2024年7月改訂・第4版(添付文書No. 1124015M2038_3_03)の抜粋を原文で確認し、あわせて患者向医薬品ガイド(2024年7月更新)で併用禁忌の相手を確認した。用法は通常、成人1日9~30mgを2~4回に分割経口投与。§10.1(併用禁忌)はリトナビル、ニルマトレルビル・リトナビル。§10.2(併用注意)は中枢神経抑制剤・モノアミン酸化酵素阻害剤・アルコールを1群とする記載である。添付文書PDFそのものへの直接到達はできなかったため、版数と§10の内容は上記の抜粋・ガイドに基づく。 §10.1(併用禁忌)にリトナビル(ノービア)、ニルマトレルビル・リトナビル(パキロビッド)が名指しされ、「過度の鎮静や呼吸抑制を起こすおそれがあるので併用しないこと」とされている。機序はこれらの薬剤の肝チトクロームP-450(CYP)3Aに対する競合的阻害作用により本剤の代謝が抑制され血中濃度が大幅に上昇することが予測される、とされている。
- 最終確認日
- 2026-11-02