エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン配合剤(クリアミン配合錠) × CYP3A4を阻害する薬(HIVプロテアーゼ阻害剤、マクロライド系抗生物質、アゾール系抗真菌薬、コビシスタット含有製剤、レテルモビル、エンシトレルビル、レナカパビル、ロナファルニブ、エファビレンツ等) 禁忌
要約
これらの薬とは一緒に使えません(併用禁忌)。これらの薬がエルゴタミンを分解する酵素CYP3A4(薬を分解する仕組みの一つ)を阻害するため、エルゴタミンの血中濃度(血液中の薬の量)が上がり、血管が強く収縮する(血管攣縮(けいれんのように縮むこと))などの重い副作用を起こすおそれがあるためです。手足の冷たさ・しびれ・痛みが出たら、すぐに受診してください。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
なし(添付文書§10.1の併用禁忌の規定に基づく)
根拠
電子添文の全文では未確認です(日医工の「使用上の注意」改訂のお知らせの記載で照合しました)。クリアミン配合錠A1.0・S0.5の電子添付文書の全文には到達できなかった。製造販売元の日医工による「使用上の注意」改訂のお知らせ(2024年8-9月)を開いて、§2.11・§2.12と§10.1(併用禁忌)の改訂後の記載を照合した。本剤はエルゴタミン酒石酸塩と無水カフェインに、イソプロピルアンチピリン(解熱鎮痛成分)を配合した製剤である(ボリコナゾールの患者向医薬品ガイドの併用できない薬の記載で、クリアミン配合錠がこの3成分の配合剤として挙げられていることから確認した)。§10.2(併用注意)の全文には到達できなかったため、§10.2にありうる相手は、米国のエルゴタミン・カフェイン配合剤の添付文書など代替源に基づくものだけを「一般的注意」として分け、国内の添付文書で確かめられた併用禁忌と混ぜていない。改訂お知らせの改訂後§2.11に、HIVプロテアーゼ阻害剤(リトナビル含有製剤、ホスアンプレナビル、アタザナビル、ダルナビル)、エファビレンツ、コビシスタット含有製剤、マクロライド系抗生物質(エリスロマイシン、ジョサマイシン、クラリスロマイシン、ロキシスロマイシン)、アゾール系抗真菌薬(イトラコナゾール、ミコナゾール、フルコナゾール、ホスフルコナゾール、ボリコナゾール、ポサコナゾール)、レテルモビル、エンシトレルビル、レナカパビル、ロナファルニブを投与中の患者が禁忌とされ、§10.1でも同じ相手が1つの行にまとめられ、臨床症状は「エルゴタミンの血中濃度が上昇し、血管攣縮等の重篤な副作用を起こすおそれがある」、機序は「これらの薬剤がCYP3A4を阻害することにより、エルゴタミンの代謝が阻害される」とされている。
- 最終確認日
- 2026-11-02