ピレンゼピン塩酸塩水和物(ガストロゼピン) × 食事 注意(ヒトデータあり)
要約
食事といっしょに飲むと、体に入る薬の総量の目安(AUC)が約30%下がることが外国人のデータで示されています。濃度が下がると、胃酸を抑える効き目が弱まるおそれがあります。添付文書に食事のタイミングの決まりは書かれていないため、飲み方を変えるときは処方医・薬剤師に確認してください。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
あり(外国人での薬物動態データ。添付文書が引用)
根拠
ガストロゼピン錠25mgの添付文書(2008年12月改訂・第5版、日本ベーリンガーインゲルハイム)を開いて全文を照合した。この添付文書には相互作用の項自体がなく、併用禁忌・併用注意の名指しはない。禁忌は本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者のみ。慎重投与として前立腺肥大のある患者(排尿困難のおそれ)と緑内障の患者(眼圧上昇のおそれ)が挙がっているが、いずれも併用の相手ではない。用法は1回25mg(ピレンゼピン塩酸塩無水物として)を1日3〜4回経口投与。薬物動態では健康成人に25mg経口投与で最高血中濃度到達2〜4時間・半減期約13時間・吸収率約26%、ほとんど代謝を受けず大部分が未変化体とされ、食事により血中濃度-時間曲線下面積(AUC、体に入った薬の総量の目安)が30%低下すると外国人データ(文献3: Matzekら、Int J Pharm 1986)が示されている。現行の電子添文の全文には到達できなかったため、版数はこの確認できた版のまま開示する。
- 最終確認日
- 2026-11-03
研究の条件
健康成人男性20例にピレンゼピン塩酸塩無水物50mgを単回経口投与(空腹時又は食後)した場合、食事によりAUCが30%低下した(外国人データ、文献: Matzek KMら、Int J Pharm 28:151-155, 1986)。食事の内容の詳細は添付文書に記載されていないため不明と明記する。