ロミタピドメシル酸塩 × 食事 注意(ヒトデータあり)
要約
この薬は、夕食後2時間以上あけて飲む決まりです。外国での試験では、食後に飲むと血中濃度(血液中の薬の量)が上がりました。高脂肪食の後では最高濃度が77%、濃度の指標(AUC)が58%上がり、低脂肪食の後でも最高濃度が70%、指標が28%上がりました。濃度が上がること自体より、食直後に飲むと下痢や吐き気などの胃腸の不調が出やすくなる傾向が臨床試験でみられています。また、胃腸の不調を減らすため、服用中は低脂肪食(脂肪から取るエネルギーが全体の20%未満の食事)を続けるよう指導されています。決められた飲み方と食事の内容を守りましょう。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
あり(外国人での食事の影響試験が添付文書の薬物動態の項に記載されている)
根拠
照合源に関する開示: ジャクスタピッドカプセル(製造販売元: レコルダティ・ジャパン)の電子添文PDF原文そのものは確認できなかったため、2021年9月改訂の添付文書を転載したJAPIC医療用医薬品集2022更新情報(2022年9月版)で§10を照合し、患者向医薬品ガイド(2026年6月更新)でも強い・中程度のCYP3A阻害剤が併用できない枠組みに変わりがないことを確認した。用量は、1日1回夕食後2時間以上あけて、ロミタピドとして5mgの経口投与から開始し、段階的に20mg、40mgまで増量できる。本剤は主に肝代謝酵素CYP3A(薬を分解する酵素)で代謝され、CYP3A、CYP2C9、P-糖蛋白質(薬を運ぶたんぱく質)を阻害する作用も持つ。用法に「1日1回夕食後2時間以上あけて」とあり、重要な基本的注意に「胃腸障害の発現を抑えるために服用時期(夕食後2時間以上の間隔をあけて服用)を遵守すること。臨床試験において食直後に服用したときに胃腸障害の発現割合が高くなる傾向が認められている」「胃腸障害を低減するため、服用中は低脂肪食(脂肪由来のカロリーが摂取カロリーの20%未満)を摂取すること」とある。薬物動態の食事の影響(外国人データ)として、高脂肪食後でCmax・AUCがそれぞれ77%・58%、低脂肪食後で70%・28%増加したとされている。
- 最終確認日
- 2026-11-02
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
研究の条件
外国人での食事の影響試験で、空腹時と高脂肪食後・低脂肪食後を比較(添付文書の薬物動態の項)
ふだんの量では
低脂肪食は「脂肪由来のカロリーが摂取カロリーの20%未満」が目安として添付文書に示されている。高脂肪食・低脂肪食の具体的な献立量は添付文書に記載がなく不明である。