ロミタピドメシル酸塩 × ワルファリン 注意(添付文書)
要約
血液を固まりにくくするワルファリンと一緒に使うと、ワルファリンの血中濃度(血液中の薬の量)が上がり、血液の固まりにくさを示す値(PT-INR)が上がるおそれがあります。ワルファリンを使っている方は、PT-INRを定期的に測り、とくにこの薬の量を変えたときは必ず測ることとされています。値に応じてワルファリンの量が調節されます。あざができやすい、血が止まりにくいなどの変化があれば処方医・薬剤師に相談しましょう。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
なし
根拠
照合源に関する開示: ジャクスタピッドカプセル(製造販売元: レコルダティ・ジャパン)の電子添文PDF原文そのものは確認できなかったため、2021年9月改訂の添付文書を転載したJAPIC医療用医薬品集2022更新情報(2022年9月版)で§10を照合し、患者向医薬品ガイド(2026年6月更新)でも強い・中程度のCYP3A阻害剤が併用できない枠組みに変わりがないことを確認した。用量は、1日1回夕食後2時間以上あけて、ロミタピドとして5mgの経口投与から開始し、段階的に20mg、40mgまで増量できる。本剤は主に肝代謝酵素CYP3A(薬を分解する酵素)で代謝され、CYP3A、CYP2C9、P-糖蛋白質(薬を運ぶたんぱく質)を阻害する作用も持つ。§10.2にワルファリンが単独で名指しされ、「ワルファリンの血中濃度が上昇し、PT-INRが上昇するおそれがある。ワルファリンを服用している患者ではPT-INRを定期的に測定し、特に本剤の用量を変更した場合は必ずPT-INRを測定する。PT-INRに応じてワルファリンの用量を調節する」とある。機序は、本剤がCYP2C9を阻害することによりワルファリンの代謝が阻害されるためとされている。なおワルファリンは、出血の危険性に関する抗凝固剤等のグループでも重ねて名指しされている(別記録参照)。
- 最終確認日
- 2026-11-02
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認