ニプラジロール × ホスホジエステラーゼ5阻害薬(シルデナフィルクエン酸塩・バルデナフィル塩酸塩水和物・タダラフィル) 禁忌
要約
この薬と、勃起不全(ED)や肺高血圧症などに使うホスホジエステラーゼ5阻害薬(シルデナフィル、バルデナフィル、タダラフィル)は、一緒に使ってはいけない組み合わせ(併用禁忌)です。どちらの薬もcGMP(血管を広げる信号となる物質)を増やす方向に働くため、降圧作用(血圧を下げる働き)が強まり、血圧が下がりすぎることがあります。これらの薬を使っている場合は、この薬を使う前に必ず処方医に伝えてください。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
なし
根拠
ハイパジールコーワ錠3mg/錠6mg(興和、2023年8月改訂)の添付文書の相互作用の記載を、JAPIC医療用医薬品集2024(2023年9月版)への転載で照合した。電子添文の原文には到達できなかったため、版数は記載しない。用量はニプラジロールとして通常成人1日6~12mgを2回に分けて経口投与し、最高用量は1日18mgである。薬物動態の資料では、主な代謝物は脱ニトロ体とグルクロン酸抱合体とされている。§10.1に相当する併用禁忌でホスホジエステラーゼ5阻害作用を有する薬剤(シルデナフィルクエン酸塩(バイアグラ、レバチオ)、バルデナフィル塩酸塩水和物(レビトラ)、タダラフィル(シアリス、アドシルカ、ザルティア))が名指しされ、併用により降圧作用が増強され過度に血圧を低下させることがあるとされている。禁忌の項でも、これらの薬剤を投与中の患者は本剤の禁忌とされている。機序は、本剤がcGMPの産生を促進し、相手薬がcGMPの分解を抑制するためとされる。
- 最終確認日
- 2026-11-02