ニカルジピン塩酸塩 × 食事 注意(ヒトデータあり)
要約
食後に飲むと、空腹時に比べて血中濃度(血液中の薬の量)が低くなることが、健康な大人での試験で示されています。10mgでは最高濃度が空腹時0.013μg/mLから食後0.008μg/mLに、20mgでは0.032μg/mLから0.016μg/mLに下がり、最高濃度に達する時間も遅れました。濃度が下がると、血圧を下げる効き目が弱くなるおそれがあります。飲むタイミングは処方医の指示どおりにし、食前・食後を日によって変えないようにしましょう。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
あり(健康成人男子での空腹時・食後比較試験が薬物動態資料に記載されている)
根拠
ペルジピン錠10mg/錠20mg/ペルジピン散10%(LTLファーマ)の添付文書(2023年4月改訂)の内容を、その添付文書に基づくインタビューフォーム(2023年5月改訂・第22版)で照合した。§10の冒頭で本剤は主としてCYP3A4(薬を分解する酵素の一つ)で代謝されるとされている。用量は通常成人1回10~20mgを1日3回経口投与する。食事の影響は§10ではなく薬物動態の資料(インタビューフォームの薬物動態の項、添付文書§16に相当)に記載されている: 健康成人男子で本剤10mg錠(4名)及び20mg錠(5名)を空腹時と食後30分にクロスオーバー法で投与したとき、最高血漿中濃度は10mg群で空腹時0.013μg/mL(30分)に対し食後0.008μg/mL(120分)、20mg群で空腹時0.032μg/mL(60分)に対し食後0.016μg/mL(120分)で、AUCも食後で小さいことが認められた。
- 最終確認日
- 2026-11-02
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
研究の条件
健康成人男子(10mg群4名、20mg群5名)に本剤を空腹時及び食後30分に単回投与しクロスオーバー法で比較
ふだんの量では
試験の食後は食事の30分後の服用で、日常の食後の服用に近い条件である。