このサイトは、薬の飲み合わせについて、添付文書や論文をもとに確かめた情報をお伝えするものです。あなたの体の状態や、ほかに飲んでいる薬のことまでは分かりません。自己判断で薬を中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談してください。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。

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ナドロール × 緑茶・お茶 注意(ヒトデータあり)

要約

緑茶を続けて飲むと、この薬の血中濃度(血液中の薬の量)が大きく下がることが、健康な大人での試験で確かめられています。緑茶を1日700mL、14日間飲んだ後にこの薬30mgを飲んだ試験では、濃度の指標(AUC)と最高濃度がどちらも約85%下がり、血圧を下げる働きも弱くなりました。濃度が下がると、血圧や脈への効き目が弱くなるおそれがあります。緑茶のカテキン(お茶の渋み成分)が、腸で薬を取り込む運び屋(トランスポーターと呼ばれるたんぱく質)の働きを邪魔するためと考えられています。緑茶を習慣的にたくさん飲む場合は、処方医・薬剤師に伝えてください。時間をずらすことで対処できる飲み合わせです。公式の決まりはありませんが、安全のため約2時間あけるのが目安です。ただし、続けて飲んだ場合の影響は時間のずらしだけでは避けきれない可能性があり、控えめにすることも含めて相談してください。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。

ヒトでのエビデンス

あり(健康成人10例でのクロスオーバー試験で、緑茶14日間摂取によりナドロールのCmax・AUCが約85%低下)

根拠

ナディック錠30mg/錠60mg(住友ファーマ、2022年4月改訂・第10版)の添付文書を照合した。旧記載要領のため相互作用は「3.相互作用」に記載されている。用量はナドロールとして通常成人1回30~60mgを1日1回経口投与する。薬物動態の項では「体内では代謝されない」とされ、主として尿中に排泄される。緑茶は§3(相互作用)に名指しされていない。ヒトデータは添付文書外の原著研究による: Misakaらの健康成人10例でのクロスオーバー試験(Clin Pharmacol Ther. 2014;95:432-438)で、緑茶700mL/日を14日間摂取後にナドロール30mgを単回投与したとき、CmaxとAUC0-48がそれぞれ85.3%と85.0%低下し、収縮期血圧への作用も弱まった。機序は腸管の取り込みトランスポーターOATP1A2の阻害とされる。単回摂取でも濃度が下がる方向の報告(Abeら、Eur J Clin Pharmacol. 2018)もある。

最終確認日
2026-11-02
確認方法
AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認

代謝・排泄:ほとんど代謝されず、腎臓へ排泄

研究の条件

健康成人10例に緑茶700mL/日を14日間摂取させた後、ナドロール30mgを単回投与し水摂取時と比較(Misakaら、2014年)

ふだんの量では

試験で使われた緑茶は市販の緑茶飲料700mL/日(カテキンの一種EGCGとして322mg/日)で、ペットボトル約1本半を毎日飲む量にあたる。

この記録は一般的な情報です。自己判断で薬を中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談してください。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多くあります。

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