ベドリズマブ(遺伝子組換え) × 不活化ワクチン(経口コレラワクチン) 注意(ヒトデータあり)
要約
飲む形の不活化コレラワクチン(病原体の毒素を不活化して作った飲むワクチン)について、外国の健康な大人での試験で、この薬の仲間(ベドリズマブの点滴静注)を使った人では、ワクチンへの免疫の反応が弱まったことが報告されています。生ワクチンではないワクチンでも、種類によっては効き目(免疫のつき方)に影響するおそれがあるため、ワクチン接種の予定がある場合は処方医に相談しましょう。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
あり(外国人健康成人を対象とした海外臨床試験で、経口不活化コレラ毒素ワクチンへの免疫応答の減弱が報告されている。添付文書§15.1.2に記載。点滴静注製剤でのデータ)
根拠
エンタイビオ皮下注108mgペン・108mgシリンジ(製造販売元: 武田薬品工業株式会社)の添付文書、2024年12月改訂・第5版をPMDA電子添文の原文で確認した。用法は通常、成人に1回108mgを2週間隔で皮下注射する(点滴静注製剤を2回以上投与し治療反応が認められた場合に切り替えて開始)。§10.1(併用禁忌)の設定はなく、§10.2(併用注意)は生ワクチンの1件のみ。本剤はヒト化IgG1モノクローナル抗体で、消失は体内の免疫グロブリンと同じ経路と推察され、薬を分解する酵素CYPによる代謝は主要な消失経路ではない(§16.5)。 経口不活化コレラワクチンは§10には名指しされていないが、§15.1.2(その他の注意)にヒトデータが記載されている: 「外国人健康成人を対象とした海外臨床試験において、ベドリズマブを投与した被験者では、経口不活化コレラ毒素ワクチンに対する適応免疫応答の減弱が報告されている」とある(点滴静注製剤でのデータ)。そのため「注意(添付文書)」ではなく、ヒトデータに基づく注意とした。
- 最終確認日
- 2026-11-02
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
研究の条件
外国人健康成人を対象にベドリズマブ(点滴静注)を投与し、経口不活化コレラ毒素ワクチンへの免疫応答を評価(添付文書§15.1.2)