ブロナンセリン経皮吸収製剤 × 中枢神経抑制剤(睡眠薬・抗不安薬等) 注意(添付文書)
要約
睡眠薬や抗不安薬など、脳の働きを抑えて眠くする薬と一緒に使うと、お互いの作用が強まり、眠気やふらつきが強まるおそれがあります。添付文書では、減量するなど慎重に使うよう書かれています。なお、バルビツール酸誘導体などの中枢神経抑制剤の強い影響下にある人(深く眠っている状態など)は、この薬を使うことができません。眠気があるときの車の運転などは避けましょう。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
なし(添付文書§10.2・§2.2の記載に基づく。個別の併用試験データの記載はない)
根拠
ロナセンテープ20mg・30mg・40mg(製造販売元: 住友ファーマ株式会社)の添付文書、2024年10月改訂・第9版を確認した。用法は通常、成人にブロナンセリンとして40mgを1日1回貼付し、最大80mgまで。本剤は主として薬物代謝酵素CYP3A4(薬を分解する酵素の一つ)で代謝される(§10冒頭・§16.4.3)。§10.1(併用禁忌)はアドレナリン(アナフィラキシーの救急治療、又は歯科領域の麻酔に使用する場合を除く)と、CYP3A4を強く阻害する薬剤群。§10.2(併用注意)はアドレナリン含有歯科麻酔剤、中枢神経抑制剤・アルコール、ドパミン作動薬、降圧薬、CYP3A4阻害作用を有する薬剤、CYP3A4誘導作用を有する薬剤。§16.7に、本剤は貼付のため初回通過効果(飲み薬が肝臓で最初に分解されること)を受けず、CYP3A4阻害剤・誘導剤併用時の薬物動態への影響は経口剤より小さいと考えられるとある。 §10.2(併用注意)に「中枢神経抑制剤、アルコール」が名指しされ、「相互に作用を増強することがあるので、減量するなど慎重に使用すること」とある。加えて§2.2で、バルビツール酸誘導体等の中枢神経抑制剤の強い影響下にある患者は禁忌とされている(患者の状態としての禁忌であり、通常の併用は§10.2の注意扱いである)。
- 最終確認日
- 2026-11-02
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認