ブロナンセリン経皮吸収製剤 × コーヒー 一般的注意
要約
コーヒーに含まれるカフェインには眠気を覚ます作用があり、この薬の副作用である眠気とは反対方向に働く一方で、不安や落ち着かなさ、眠りにくさを強めることがあります。また、この薬を使っている間は眠気などにより車の運転などをしないよう注意されています。コーヒーを飲んだからといって薬の効き目や眠気が打ち消されるわけではありません。これは作用の重なりからの類推で、コーヒー自体を調べた試験があるわけではありません。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
なし(コーヒーとの併用を直接調べたデータはない。作用の重なりからの類推)
根拠
ロナセンテープ20mg・30mg・40mg(製造販売元: 住友ファーマ株式会社)の添付文書、2024年10月改訂・第9版を確認した。用法は通常、成人にブロナンセリンとして40mgを1日1回貼付し、最大80mgまで。本剤は主として薬物代謝酵素CYP3A4(薬を分解する酵素の一つ)で代謝される(§10冒頭・§16.4.3)。§10.1(併用禁忌)はアドレナリン(アナフィラキシーの救急治療、又は歯科領域の麻酔に使用する場合を除く)と、CYP3A4を強く阻害する薬剤群。§10.2(併用注意)はアドレナリン含有歯科麻酔剤、中枢神経抑制剤・アルコール、ドパミン作動薬、降圧薬、CYP3A4阻害作用を有する薬剤、CYP3A4誘導作用を有する薬剤。§16.7に、本剤は貼付のため初回通過効果(飲み薬が肝臓で最初に分解されること)を受けず、CYP3A4阻害剤・誘導剤併用時の薬物動態への影響は経口剤より小さいと考えられるとある。 §10.1・§10.2にコーヒーやカフェインの名指しはない。§8.2に眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるため運転等をさせないよう注意するとあり、副作用として不眠、睡眠障害、不安・焦燥感等も挙げられていることと、カフェインの覚醒作用の重なり・反対方向の作用からの類推であり、類推であることを明記する。
- 最終確認日
- 2026-11-02
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認