フェキソフェナジン塩酸塩・塩酸プソイドエフェドリン配合剤 × 制酸剤(水酸化アルミニウム・水酸化マグネシウム含有製剤) 注意(添付文書)
要約
水酸化アルミニウム・水酸化マグネシウムを含む胃薬(制酸剤)と一緒に飲むと、フェキソフェナジンの吸収が邪魔されて血中濃度が下がり、効き目が弱くなるおそれがあります。健康な大人での試験では、この制酸剤を飲んでから15分後にフェキソフェナジンを飲んだとき、濃度の指標と最高濃度がどちらも約40%下がりました。添付文書でも「同時に服用させないなど慎重に投与すること」とされています。時間をずらすことで対処できる飲み合わせです。公式の決まりはありませんが、安全のため約2時間あけるのが目安です。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
あり(健康成人男子22例での併用試験が添付文書§16.7.2に記載されている。外国人データ)
根拠
ディレグラ配合錠(製造販売元: LTLファーマ株式会社)の添付文書、2026年9月改訂・第3版をPMDA電子添文の原文で確認した。用法は1回2錠(フェキソフェナジン塩酸塩60mg/塩酸プソイドエフェドリン120mg)を1日2回、朝及び夕の空腹時に経口投与する。§10.2(併用注意)には〈フェキソフェナジン塩酸塩〉としてエリスロマイシン、水酸化アルミニウム・水酸化マグネシウム含有製剤、〈塩酸プソイドエフェドリン〉として交感神経系に対し抑制的に作用する降圧剤(メチルドパ、レセルピン等)、交感神経刺激薬、選択的MAO-B阻害剤(セレギリン)が挙げられている。 §10.2に〈フェキソフェナジン塩酸塩〉の併用注意として「水酸化アルミニウム・水酸化マグネシウム含有製剤」が名指しされ、「フェキソフェナジン塩酸塩の作用を減弱させることがあるので、同時に服用させないなど慎重に投与すること。機序: 水酸化アルミニウム・水酸化マグネシウムがフェキソフェナジン塩酸塩を一時的に吸着することにより吸収量が減少する」とある。§16.7.2に、健康成人男子22例にフェキソフェナジン塩酸塩120mgの投与15分前に同製剤を単回投与したとき、AUCとCmaxが単独投与時の約40%減少した(外国人データ)とある。ずらす間隔の数値は添付文書に記載がなく、約2時間は実務上の目安として示す。
- 最終確認日
- 2026-11-02
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
研究の条件
健康成人男子22例に、水酸化アルミニウム・水酸化マグネシウム含有製剤を単回投与し、その15分後にフェキソフェナジン塩酸塩120mgを投与(外国人データ)