フェキソフェナジン塩酸塩・塩酸プソイドエフェドリン配合剤 × ケトコナゾール 注意(ヒトデータあり)
要約
抗真菌薬(カビの仲間を抑える薬)のケトコナゾールと一緒に使うと、フェキソフェナジンの血中濃度が上がることが、健康な大人での試験で確かめられています。血漿中濃度は単独で飲んだときの約2倍に上がりました。濃度が上がると、眠気や口の渇きなどの副作用が強まるおそれがあります。ケトコナゾールは飲み薬として国内ではあまり使われませんが、処方された場合はこの薬を使っていることを伝えましょう。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
あり(健康成人男子23例での併用試験が添付文書§16.7.3に記載されている。外国人データ)
根拠
ディレグラ配合錠(製造販売元: LTLファーマ株式会社)の添付文書、2026年9月改訂・第3版をPMDA電子添文の原文で確認した。用法は1回2錠(フェキソフェナジン塩酸塩60mg/塩酸プソイドエフェドリン120mg)を1日2回、朝及び夕の空腹時に経口投与する。§10.2(併用注意)には〈フェキソフェナジン塩酸塩〉としてエリスロマイシン、水酸化アルミニウム・水酸化マグネシウム含有製剤、〈塩酸プソイドエフェドリン〉として交感神経系に対し抑制的に作用する降圧剤(メチルドパ、レセルピン等)、交感神経刺激薬、選択的MAO-B阻害剤(セレギリン)が挙げられている。 ケトコナゾールは§10.2(併用注意)には名指しされていないが、§16.7.3にヒト併用データが記載されている: 健康成人男子23例にフェキソフェナジン塩酸塩120mg 1日2回とケトコナゾール400mg 1日1回を7日間併用したとき、血漿中フェキソフェナジン濃度は単独投与時の約2倍に上昇し、ケトコナゾール濃度には影響がなかった(外国人データ)。機序はエリスロマイシンと同様(P糖蛋白の阻害)と推定されている。そのため「注意(添付文書)」ではなく、ヒトデータに基づく注意とした。
- 最終確認日
- 2026-11-02
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
研究の条件
健康成人男子23例にフェキソフェナジン塩酸塩120mg 1日2回とケトコナゾール400mg 1日1回を7日間併用(外国人データ)