フェキソフェナジン塩酸塩・塩酸プソイドエフェドリン配合剤 × エリスロマイシン 注意(添付文書)
要約
抗菌薬(細菌を抑える薬)のエリスロマイシンと一緒に使うと、フェキソフェナジンの血中濃度が上がることがあります。健康な大人での試験では、最高濃度が約2倍に上がりました。濃度が上がっても、この試験の範囲では心電図への影響や副作用の増加はみられなかったと添付文書に書かれていますが、眠気や口の渇きなどの副作用が強まるおそれがあります。エリスロマイシンを処方されたら、この薬を使っていることを伝えましょう。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
あり(健康成人男子18例での併用試験が添付文書§16.7.1・§17.3.1に記載されている)
根拠
ディレグラ配合錠(製造販売元: LTLファーマ株式会社)の添付文書、2026年9月改訂・第3版をPMDA電子添文の原文で確認した。用法は1回2錠(フェキソフェナジン塩酸塩60mg/塩酸プソイドエフェドリン120mg)を1日2回、朝及び夕の空腹時に経口投与する。§10.2(併用注意)には〈フェキソフェナジン塩酸塩〉としてエリスロマイシン、水酸化アルミニウム・水酸化マグネシウム含有製剤、〈塩酸プソイドエフェドリン〉として交感神経系に対し抑制的に作用する降圧剤(メチルドパ、レセルピン等)、交感神経刺激薬、選択的MAO-B阻害剤(セレギリン)が挙げられている。 §10.2に〈フェキソフェナジン塩酸塩〉の併用注意としてエリスロマイシンが名指しされ、「フェキソフェナジン塩酸塩の血漿中濃度を上昇させるとの報告がある。機序: P糖蛋白の阻害によるクリアランスの低下及び吸収率の増加」とある。§16.7.1に、健康成人男子18例にフェキソフェナジン塩酸塩120mg 1日2回とエリスロマイシン300mg 1日4回を7日間併用したとき、フェキソフェナジンの最高濃度が単独投与時の約2倍に上昇したとある。§17.3.1に、この条件でもQTcなど心電図を含め安全性に問題はみられなかったとある。
- 最終確認日
- 2026-11-02
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
研究の条件
健康成人男子18例にフェキソフェナジン塩酸塩120mg 1日2回とエリスロマイシン300mg 1日4回を7日間併用