牛車腎気丸 × ブシ(附子)を含む他の漢方薬・製剤 一般的注意
要約
牛車腎気丸にはブシ末(附子: トリカブトの根を加工して毒性を減らした生薬)が1日1.0g含まれます。添付文書では、他の漢方製剤等と併用する場合は生薬の重複に注意し、特にブシを含む製剤との併用には注意することと、はっきり書かれています。ブシが重なると、心悸亢進(動悸)、のぼせ、舌のしびれ、悪心などブシの副作用が出やすくなります。附子を含む他の漢方薬(真武湯、桂枝加朮附湯、八味地黄丸など)や市販の関節痛の薬を重ねる場合は、必ず伝えましょう。併用期間全体の問題で、服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。
漢方薬の属性(牛車腎気丸)
- 甘草(カンゾウ)
- 含まない
- 構成生薬
- ジオウ(地黄)5.0g、ゴシツ(牛膝)3.0g、サンシュユ(山茱萸)3.0g、サンヤク(山薬)3.0g、シャゼンシ(車前子)3.0g、タクシャ(沢瀉)3.0g、ブクリョウ(茯苓)3.0g、ボタンピ(牡丹皮)3.0g、ケイヒ(桂皮)1.0g、ブシ末(附子末)1.0g(1日量7.5g中の生薬量)
間質性肺炎についての注意 この薬では、副作用として間質性肺炎(肺に炎症が起こり、酸素を取り込みにくくなる病気)が報告されています。発熱、空咳(たんの出ないせき)、息切れ・息苦しさが出たときは、服用を中止して、ただちに処方医・薬剤師に連絡してください。かぜの症状と見分けがつきにくいことがあります。報告では、飲み始めてから3か月以内に起こった例が多くを占めます。
ヒトでのエビデンス
ヒトでの直接の相互作用試験データはない。添付文書8.2の明記に基づく。
根拠
ツムラ現行添付文書(2023年12月改訂・第1版、PMDA掲載PDF) 8.2: 「他の漢方製剤等を併用する場合は、含有生薬の重複に注意すること。ブシを含む製剤との併用には、特に注意すること。」相互作用欄(10.2)への記載ではないため一般的注意とした。11.2 その他の副作用に心悸亢進、のぼせ、舌のしびれ等。
- 最終確認日
- 2026-10-31
この記録は一般的な情報です。自己判断で薬を中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談してください。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多くあります。