プロゲステロン(経口剤) × セントジョーンズワート 一般的注意
要約
セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ。気分を上げるサプリメントとして売られるハーブ)は、肝臓の薬物代謝酵素(薬を分解する酵素)の働きを強める(誘導する)ことが知られています。この薬については、肝臓の酵素を誘導する薬と一緒に使うと作用が弱まることがあると添付文書に書かれているため、このハーブでも同じように効き目が弱まる可能性が類推されます(類推であることを明記します。このハーブ自体が添付文書で名指しされているわけではなく、組み合わせを調べた試験もありません)。使っている場合は処方医・薬剤師に伝えましょう。サプリメントの含有量は製品ごとに異なり、組み合わせ試験の用量は不明です(不明と明記します)。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
なし(併用の直接データなし。添付文書§10.2の肝酵素誘導剤の記載と、このハーブの酵素誘導作用からの類推)
根拠
エフメノカプセル100mg(富士製薬工業)の添付文書、2025年10月改訂・第5版を原文で確認した。§10.1(併用禁忌)の設定はなく、§10.2(併用注意)は肝酵素誘導剤(抗てんかん薬フェノバルビタール、フェニトイン、カルバマゼピン等、リファンピシン)の1行のみ。用法は卵胞ホルモン剤との併用で、プロゲステロンとして1日1回100mg、または1周期の15~28日目に1日1回200mgを、いずれも就寝前に経口投与する。§16.4では主に肝臓で代謝されるとされているが、関わる代謝酵素の特定は添付文書に示されていない。 §10.2では「肝酵素誘導剤」が名指しされ、本剤の作用を減弱させることがあるとされている。セントジョーンズワート自体の名指しはなく、その酵素誘導作用からの類推であるため一般的注意とした。
- 最終確認日
- 2026-11-02
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認