このサイトは、薬の飲み合わせについて、添付文書や論文をもとに確かめた情報をお伝えするものです。あなたの体の状態や、ほかに飲んでいる薬のことまでは分かりません。自己判断で薬を中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談してください。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。

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メトホルミン塩酸塩 × ビタミンB12(長期服用によるB12低下と補充) 注意(ヒトデータあり)

要約

長く飲むと、ビタミンB12(赤血球や神経に必要なビタミン)が体に吸収されにくくなり、値が下がることがあります。貧血や手足のしびれの原因になることがあるため、長期間の方は血液検査でB12を確認することが考えられます。B12が低い場合はサプリや注射で補う方法があり、そのためにメトホルミンを自己判断でやめる必要は通常ありません。気になる症状があれば処方医・薬剤師に相談を。

飲み忘れたとき 飲み忘れに気づいたら、その回はとばして、次の時間に1回分を飲みます。2回分を一度に飲むことはしません。

ヒトでのエビデンス

あり(RCT+大規模コホート+メタ解析)

根拠

de Jager J, et al. BMJ. 2010;340:c2181(PMID: 20488910): 無作為化プラセボ対照試験390人、850mg×3回/日を4.3年。B12濃度は平均19%低下。Aroda VR, et al. J Clin Endocrinol Metab. 2016;101:1754-1761(PMID: 26900641): DPP/DPPOS 2,155人。Chapman LE, et al. Diabetes Metab. 2016(PMID: 27130885): 系統的レビュー・メタ解析26論文。添付文書11.2注2「長期使用によりビタミンB12の吸収不良があらわれることがある」

最終確認日
2026-10-30

代謝・排泄:ほとんど代謝されず、腎臓へ排泄

研究の条件

インスリン治療中の2型糖尿病の患者さん390人での無作為化試験です。この薬850mgを1日3回(合計2550mg)、平均4.3年間続けた条件で、偽薬のグループと比べました。

ふだんの量では

ここでのポイントは1回の量ではなく「何年続けたか」です。ビタミンB12の低下は年単位で少しずつ進む話で、飲み始めてすぐ起きるものではありません。試験の用量は多め(2550mg/日)ですが、別の大規模な追跡でも、使った年数が長いほどB12不足が増える方向が示されています。長く飲んでいる人ほど、ときどき血液検査で確認する意味があります。

この記録は一般的な情報です。自己判断で薬を中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談してください。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多くあります。

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