ピリドキサールリン酸エステル水和物 × ビタミンB6サプリメント 一般的注意
要約
この薬自体がビタミンB6です。ビタミンB6のサプリメントや、ビタミンB群をまとめて含む製品を重ねてとると、ビタミンB6の総量が増えすぎるおそれがあります。ビタミンB6は水に溶けるビタミンですが、サプリメントで長期間・多量にとり続けると、手足のしびれや痛みなどの感覚神経の障害が報告されています。報告の多くは1日500mgを超えるような多量を長く続けた例で、この薬の通常量(1日10~60mg)とは大きく異なりますが、重ねて使う場合は合計量を処方医・薬剤師に伝えましょう。また、この薬の添付文書では、新生児・乳幼児に大量に用いた場合の横紋筋融解症(筋肉が壊れる重い副作用)も注意されています。お子さんへの使用は処方医の指示どおりにしてください。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
あり(ビタミンB6多量摂取による感覚神経障害の症例報告。本剤との重なりの直接試験はなし)
根拠
ピドキサール錠10mg・20mg・30mg(太陽ファルマ)の添付文書(2023年2月改訂の添付文書に基づくインタビューフォーム、2023年9月改訂・第5版で版数を確認し、§10の内容は添付文書情報で照合した)を確認した。§10.1(併用禁忌)の設定はなく、§10.2(併用注意)の名指しはレボドパのみ。用法はピリドキサールリン酸エステル水和物として通常成人1日10~60mgを1~3回に分割経口投与。本剤は腸で溶ける錠剤(腸溶錠)。ビタミンB6過剰による感覚神経障害は、主にサプリメントでの長期間・多量摂取(報告の中心は1日500mg超、一部はそれ未満の長期例)の症例報告に基づく公知の整理による。本剤との重なり自体を調べた試験はなく、成分の重なりからの一般的注意とした。本剤の通常用量は添付文書の用法(1日10~60mg)のとおり。横紋筋融解症は本剤添付文書§11.1.1(新生児・乳幼児に大量に用いた場合)。
- 最終確認日
- 2026-11-02
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
研究の条件
感覚神経障害の報告は主に1日500mgを超える量を数か月以上続けたサプリメント摂取例。本剤の通常量は1日10~60mg
ふだんの量では
食事からとるビタミンB6で神経障害が起きた報告はないとされる