パンテチン × パントテン酸(ビタミンB5)サプリメント 一般的注意
要約
パンテチンは体内でパントテン酸(ビタミンB5)に分解される薬です。パントテン酸のサプリメントや、ビタミンB群をまとめて含む製品を重ねてとると、同じ成分の総量が増えます。この薬の副作用として下痢・軟便などが報告されており、量が増えるとお腹の症状が出やすくなる可能性が、成分の重なりから類推されます(類推であることを明記します。重なり自体を調べた試験はありません)。この薬の臨床試験では、高脂血症に1日600mg使った場合と150mgの場合が比べられ、600mgの方が脂質の改善が大きかった一方、下痢・軟便などの報告もみられています。サプリメント側のパントテン酸の量は製品で大きく異なるため、重ねて使う場合は1日の合計量を処方医・薬剤師に伝えましょう。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
なし(重なり自体の直接データなし。本剤自身の用量別臨床試験データは添付文書§17にある)
根拠
パントシン錠30・60・100・200、パントシン散20%、パントシン細粒50%(アルフレッサ ファーマ)の添付文書、2023年7月改訂・第1版を原文で確認した(先発品原典。後発品パンテチン錠100mg「YD」の2024年10月改訂・第2版とも、§10の設定がないことと用法が一致する)。添付文書に§10(相互作用)の設定自体がなく、全文にパントテン酸(ビタミンB5)サプリメントの名指しはない。用法は通常成人パンテチンとして1日30~180mg、血液疾患・弛緩性便秘には1日300~600mg、高脂血症には1日600mgを分割経口投与する。§17.1.1に高脂血症患者200例での用量比較(二重盲検、1日150mg群と600mg群)が示され、§11.2の副作用に下痢・軟便等がある。パントテン酸サプリメントとの重なりを調べた試験はなく、成分の重なりからの類推として一般的注意とした。サプリメント製品ごとの含有量は統一データがなく不明な点が多いことも明記する。
- 最終確認日
- 2026-11-02
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
研究の条件
本剤の臨床試験用量:高脂血症で1日150mg対600mgの二重盲検比較(添付文書§17.1.1)。サプリメントのパントテン酸含有量は製品により異なり統一データなし