バルベナジン × セントジョーンズワート ヒトでの直接データなし・機序からの注意
要約
セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)は、代謝酵素CYP3Aの働きを強める(誘導する)ことが知られているハーブです。バルベナジンは主にCYP3Aで代謝されるため、一緒に使うと血中濃度が下がり、効き目が弱まるおそれがあります。実際にこのハーブとの組み合わせを調べたヒトの試験はありませんが、同じくCYP3Aを強める薬リファンピシンでは、バルベナジンの血中濃度の指標(AUC)が約0.68倍、活性代謝物では約0.49倍に下がったことが添付文書に示されています。使っている場合は処方医・薬剤師に伝えましょう。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
なし(ハーブとの直接試験なし。CYP3A誘導薬リファンピシンでのヒトデータはある)
根拠
ジスバルカプセル20mg/40mg(田辺三菱製薬)の添付文書、2026年4月改訂・第7版を原文(PDF)で確認した。§10冒頭に「バルベナジン(未変化体)は主にCYP3Aで代謝され、活性代謝物は主にCYP2D6及びCYP3Aで代謝される。バルベナジンはP-gp(薬を細胞の外へ出すポンプ)を阻害する」とある。用量は通常成人バルベナジンとして1日1回40mg、最大1日1回80mg。添付文書§10.2でCYP3A誘導剤(リファンピシン、カルバマゼピン、フェニトイン等)が名指しされているが、セントジョーンズワート自体の名指しはない。CYP3Aが主要な代謝経路であることからの機序バッジとした。リファンピシンの数値は§16.7.1(3)。
- 最終確認日
- 2026-11-02
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認