ジドロゲステロン × セントジョーンズワート ヒトでの直接データなし・機序からの注意
要約
セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ。気分を上げるサプリメントとして売られるハーブ)は、代謝酵素CYP3A4の働きを強める(誘導する)ことが知られています。ジドロゲステロンの代謝にはCYP3A4が関わるため、一緒に使うと血中濃度が下がり、効き目が弱まるおそれがあります。実際にこの薬との組み合わせを調べたヒトの試験はありません。海外の製品情報では酵素誘導作用のあるハーブとして名指しされていますが、国内添付文書には記載がありません。使っている場合は処方医・薬剤師に伝えましょう。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
なし(ヒトでの直接の併用試験なし。CYP3A4誘導という機序からの注意)
根拠
デュファストン錠5mg(ヴィアトリス製薬合同会社)の添付文書は、2024年7月改訂の電子添文に基づくインタビューフォーム(2024年7月改訂・第15版)で内容を確認した。国内添付文書には§10(相互作用)の設定自体がなく、併用禁忌・併用注意の名指し行はない(インタビューフォームⅧ項「相互作用:併用禁忌・併用注意とも設定されていない」)。用法は適応により1日5~30mgを1~3回に分割経口投与。インタビューフォームⅦ項でCYP3A4が主たる代謝関与酵素の一つとされている。海外のデュファストン製品情報ではセントジョーンズワートが酵素誘導性のハーブとして挙げられているが、根拠版は海外情報であり、国内添付文書の名指しではないため注意(添付文書)とはせず機序バッジとした。
- 最終確認日
- 2026-11-02