イソロイシン・ロイシン・バリン配合剤 × タンパク質・アミノ酸を含む薬剤(他のアミノ酸製剤、経腸栄養剤等) 注意(添付文書)
要約
他のアミノ酸製剤や経腸栄養剤(腸から栄養を摂るための栄養剤)等、たんぱく質・アミノ酸を含む薬と一緒に使う場合は、1日のアミノ酸・たんぱく質の総量が多くなりすぎないよう全体で考える必要があります。添付文書では、BUN(尿素窒素。腎臓の働きを見る血液検査の値)や血中アンモニアに異常が出た場合は、この薬の摂りすぎ(過剰投与)の可能性があるため注意することとされています。糖尿病や肝性脳症(肝臓の働きの低下で起こる意識の障害)等で総熱量や総たんぱく量の制限が必要な人は、ほかの栄養剤を使うことを処方医・薬剤師に伝えましょう。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
なし(添付文書§5.1・§7.2の規定に基づく。併用試験の数値ではない)
根拠
リーバクト配合顆粒(EAファーマ)の添付文書、2024年12月改訂・第2版を原文(PDF)で確認した。添付文書に§10(相互作用)の設定自体がなく、併用禁忌・併用注意の名指し行はない。用法は通常、成人に1回1包を1日3回食後経口投与。1包(4.15g)中にL-イソロイシン952mg、L-ロイシン1904mg、L-バリン1144mgを含む。効能は、食事摂取量が十分にもかかわらず低アルブミン血症を呈する非代償性肝硬変患者の低アルブミン血症の改善。 §5.1に、食事摂取量不足の原因が肝性脳症の発現等の場合には「熱量及び蛋白質(アミノ酸)を含む薬剤を投与すること」とされ、糖尿病や肝性脳症の合併等で総熱量・総蛋白(アミノ酸)量の制限が必要な患者が適用対象に含まれる旨が示されている。§7.2に「本剤の投与によりBUN又は血中アンモニアの異常が認められる場合、本剤の過剰投与の可能性があるので注意すること。長期にわたる過剰投与は栄養状態の悪化のおそれもある」とされている(記載の所在は§10ではなく§5.1・§7.2)。
- 最終確認日
- 2026-11-02