ラゼルチニブ × CYP1A2基質薬(チザニジン等) 注意(添付文書)
要約
この薬が代謝酵素CYP1A2(薬を分解する酵素の一つ)の働きを強める(誘導する)可能性は否定できないため、CYP1A2で分解される薬(例: チザニジン(筋肉のこわばりを和らげる薬))と一緒に使う場合は注意するよう、欧州の製品情報に書かれています。相手の薬の効き目が弱くなるおそれがあります。実際に濃度を測ったヒトの試験は確認できていません。チザニジン等を使っている場合は処方医・薬剤師に伝えましょう。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
なし(欧州製品情報の注意喚起に基づく。ヒト併用データなし)
根拠
ラズクルーズ錠80mg・240mg(ヤンセンファーマ)の国内添付文書の原文(PDF)には本調査では直接到達できなかった。そのため、国内の患者向医薬品ガイド(2026年3月作成、ヤンセンファーマ。添付文書に基づいて作成されたもの)で、国内の用法(アミバンタマブ(遺伝子組換え)との併用でラゼルチニブとして1日1回240mg)と、「グレープフルーツ、セイヨウオトギリソウを含有する食品はこの薬の効果に影響しますので、控えてください」との記載を確認し、相互作用の分類・数値は欧州製品情報(EU SmPC)および米国添付文書(FDA)の記載で照合した。国内添付文書§10の正確な文言と版数は、登録前に原典で再確認が必要である(notes参照)。本剤の代謝は主にグルタチオン抱合(解毒の仕組みの一つ)で、代謝酵素CYP3A4も関わると海外添付文書に記載されている。 欧州製品情報に「CYP1A2誘導は否定できないため、CYP1A2基質薬(チザニジン等)との併用は注意」との記載がある。米国添付文書にはこの記載はない。ヒトでの併用試験データは確認できなかった。国内§10の文言は未確認。
- 最終確認日
- 2026-11-02