ラゼルチニブ × 中程度のCYP3A誘導薬(エファビレンツ、ボセンタン、モダフィニル等) 注意(添付文書)
要約
中程度のCYP3A誘導薬(代謝酵素CYP3A4の働きを中程度に強める薬。例: エファビレンツ(HIVの薬)、ボセンタン(肺高血圧の薬)、モダフィニル(眠気を覚ます薬))も、この薬の血中濃度を下げ、効き目を弱くするおそれがあります。米国添付文書では強い誘導薬と並べて併用を避けるよう書かれ、欧州製品情報では注意して使うよう書かれています。モデルによる予測では、エファビレンツで最高血中濃度(Cmax)が32%、AUCが44%下がるとされています(予測であり、実際に測った値ではありません)。これらの薬を使う場合は処方医・薬剤師に伝えましょう。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
なし(エファビレンツ併用の影響はモデル予測であり、ヒトでの実測データではない)
根拠
ラズクルーズ錠80mg・240mg(ヤンセンファーマ)の添付文書、2026年3月改訂・第2版を原文で確認した。§10.2に強い又は中程度のCYP3Aの誘導剤(リファンピシン、フェニトイン、カルバマゼピン、フェノバルビタール等)が名指しされ、本剤の有効性が減弱するおそれがあるので、これらの薬剤との併用は可能な限り避け、CYP3A誘導作用のない又は弱い薬剤への代替を考慮することとされている。エファビレンツ併用時のCmax 32%低下・AUC 44%低下は、生理学的薬物動態モデルによるシミュレーション(§16.7.3、GSTM1非欠損型の推定)であり、実測ではないことを明示する。
- 最終確認日
- 2026-11-02
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認