グラニセトロン(経口剤) × 食事 大きな影響なし(ヒトデータあり)
要約
海外の試験では、食事と一緒に飲んでも、血液中に入る薬の全体量(AUC)は5%下がる程度で、最高血中濃度(Cmax)は30%上がりました。全体量がほぼ変わらないため、食事が効き目を大きく変える可能性は低いと考えられます。ただし日本の飲み方では、抗がん剤の投与や放射線照射の1時間前に飲むことが決まっています。食事のタイミングよりも、この治療の1時間前というタイミングを守ってください。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。
ヒトでのエビデンス
あり(海外データ。非空腹時の健康志願者にグラニセトロン10mgを単回投与した試験で、食事との同時投与によりAUC 5%低下、Cmax 30%上昇が米国添付文書に示されている)
根拠
カイトリル錠1mg・2mg/細粒0.4%(太陽ファルマ)の添付文書、2023年4月改訂・第3版を原文(PDF)で確認した。§10.1(併用禁忌)の設定はなく、§10.2(併用注意)はセロトニン作用薬(選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤(SNRI)、MAO阻害剤等)の1行のみ。用法は通常、成人にグラニセトロンとして1回2mgを1日1回経口投与し、抗悪性腫瘍剤(がんの薬)の投与や放射線照射の1時間前に飲む(§7)。§16.4.2では、主な代謝は芳香環7位の水酸化とN-脱メチル化で、ヒト肝ミクロゾームを用いた試験管内(in vitro)試験で代謝酵素P450(CYP3A)の関与が報告されているとされ、主な排泄経路は腎臓(§16.5)とされている。 食事の影響の数値は日本の添付文書にはなく、米国添付文書(FDA)に記載された海外データ(非空腹時の健康志願者に10mgを単回投与し、食事と一緒の場合にAUCが5%低下、Cmaxが30%上昇)に基づくことを明示する。日本の1回量は2mgで、試験用量(10mg)とは異なる。
- 最終確認日
- 2026-11-02
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
研究の条件
健康志願者、単回10mg(日本の通常1回量2mgより多い用量)、非空腹時(食事と一緒)投与での海外試験