グラニセトロン(経口剤) × セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ) 一般的注意
要約
セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ。気分を上げる目的で売られるハーブのサプリメント)にもセロトニン(脳内の伝達物質)の作用を強める働きがあるため、この薬と一緒に使うとセロトニン作用が重なり、セロトニン症候群(不安や興奮、発熱、発汗、脈が速くなる、筋肉の震え等)が出る可能性が類推されます(類推であることを明記します。添付文書のセロトニン作用薬の行にセントジョーンズワートが名指しされているわけではありません)。サプリメントの用量は製品ごとに異なり、この組み合わせを調べた試験での用量は不明です。使っている場合は処方医・薬剤師に伝えましょう。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
なし(併用の直接データなし。セロトニン作用の重なりからの類推)
根拠
カイトリル錠1mg・2mg/細粒0.4%(太陽ファルマ)の添付文書、2023年4月改訂・第3版を原文(PDF)で確認した。§10.1(併用禁忌)の設定はなく、§10.2(併用注意)はセロトニン作用薬(選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤(SNRI)、MAO阻害剤等)の1行のみ。用法は通常、成人にグラニセトロンとして1回2mgを1日1回経口投与し、抗悪性腫瘍剤(がんの薬)の投与や放射線照射の1時間前に飲む(§7)。§16.4.2では、主な代謝は芳香環7位の水酸化とN-脱メチル化で、ヒト肝ミクロゾームを用いた試験管内(in vitro)試験で代謝酵素P450(CYP3A)の関与が報告されているとされ、主な排泄経路は腎臓(§16.5)とされている。 §10.2の名指しはSSRI・SNRI・MAO阻害剤等であり、セントジョーンズワートの名指しはない。セントジョーンズワート自体にセロトニン作用があることからの類推であり、その旨を明記した。サプリメント中の成分量は製品により異なり、相互作用を調べた用量の情報はない(不明と明記し、推測で埋めていない)。
- 最終確認日
- 2026-11-02
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認