酢酸亜鉛水和物 × 経口鉄剤 注意(添付文書)
要約
経口鉄剤(飲むタイプの鉄の薬)と一緒に使うと、お互いの吸収が落ちて、両方の効果が弱まるおそれがあると添付文書に書かれています。同時に飲むと吸収率が低下する可能性があるため、時間をあけて飲むこととされています。公式の決まりはありませんが、安全のため約2時間あけるのが目安です。 時間をずらすことで対処できる飲み合わせです。 自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
なし(添付文書§10.2の規定に基づく)
根拠
ノベルジン錠25mg・50mg/顆粒5%(ノーベルファーマ)の添付文書、2026年4月改訂・第6版をPMDA電子添文の原文で確認した。効能はウィルソン病(肝レンズ核変性症)と低亜鉛血症。ウィルソン病の用法では食前1時間以上又は食後2時間以上あけて投与し、低亜鉛血症では食後投与。§10.1(併用禁忌)の設定はなく、§10.2(併用注意)はポラプレジンク、キレート剤(ペニシラミン、トリエンチン塩酸塩)、テトラサイクリン系抗生物質・キノロン系抗菌剤・セフジニル・経口鉄剤・ビスホスホネート系製剤・エルトロンボパグオラミン・ドルテグラビルナトリウムが名指しされている。§7.2に食物と同時摂取で本剤の効果が遅延するおそれ、§8.3に本剤投与により血清銅濃度が低下する可能性があるため血清銅濃度を定期的に確認することが望ましいと書かれ、§11.1.1に亜鉛により銅の吸収が阻害され銅欠乏症を起こすおそれが書かれている。 §10.2でテトラサイクリン系抗生物質、キノロン系抗菌剤、セフジニル、経口鉄剤、ビスホスホネート系製剤、エルトロンボパグオラミン、ドルテグラビルナトリウムが1つのグループとして名指しされ、本剤及びこれらの薬剤の効果を減弱するおそれがあるので時間をあけて投与すること、同時投与で吸収率が低下する可能性があるとされている。このグループについて添付文書に具体的な時間の数値は示されていない。
- 最終確認日
- 2026-11-02
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認