レテルモビル × 食事 大きな影響なし(ヒトデータあり)
要約
外国人の健康な成人女性で調べた試験では、高脂肪・高カロリーの食事のあとにレテルモビル480mgを飲むと、最高血中濃度(Cmax、血液中の薬の量のピーク)は約30%上がりましたが、血中濃度の総量の指標(AUC)は変わりませんでした。つまり体に入る薬の総量は食事で大きく変わらず、効き目が大きく弱まるおそれは示されていません。添付文書でも食事のタイミングの指定はなく、決められた1日1回の飲み方を続けてください。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。
ヒトでのエビデンス
あり(外国人健康成人女性での食事の影響試験の数値が添付文書§16.2.2に示されている)
根拠
プレバイミス錠240mg/顆粒分包20mg・120mg(MSD)の添付文書、2025年10月改訂・第6版をPMDA電子添文の原文で確認した。成人の用法はレテルモビルとして1日1回480mg(シクロスポリン併用時は240mg)。本剤はOATP1B1/3(肝臓へ薬を取り込む運び屋)、P-gp、UGT1A1/3の基質で、CYP3A(薬を分解する酵素の一つ)を時間依存的に止め、BCRP・OATP1B1/3を止め、CYP2C9・CYP2C19を増やす(誘導する)可能性があると§10冒頭に書かれている。 §16.2.2(食事の影響)に、外国人健康成人女性で高脂肪・高カロリー食後に480mgを単回投与した際、空腹時と比べてCmaxは約30%上昇したがAUCは変わらなかったと示されている。
- 最終確認日
- 2026-11-02
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
研究の条件
研究の条件: 外国人健康成人女性、レテルモビル480mg単回、高脂肪・高カロリー食後投与と空腹時投与の比較。