レテルモビル × リファンピシン(抗結核薬、商品名: リファジン等) 注意(添付文書)
要約
リファンピシン(結核などの薬)と一緒に使うと、レテルモビルの血中濃度が下がります。試験では、併用中のレテルモビルの血中濃度の指標(AUC)が0.81倍、リファンピシン終了の翌日にレテルモビルだけを飲んだ場合は0.15倍まで下がったことが示されており、レテルモビルの効き目(ウイルス感染症を防ぐ力)が弱まるおそれがあります。リファンピシンとの併用が終わったあとも、レテルモビルの効き目が弱まる可能性があると添付文書に書かれています。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。 自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
あり(健康成人での相互作用試験の数値が添付文書§16.7.2表5に示されている)
根拠
プレバイミス錠240mg/顆粒分包20mg・120mg(MSD)の添付文書、2025年10月改訂・第6版をPMDA電子添文の原文で確認した。成人の用法はレテルモビルとして1日1回480mg(シクロスポリン併用時は240mg)。本剤はOATP1B1/3(肝臓へ薬を取り込む運び屋)、P-gp、UGT1A1/3の基質で、CYP3A(薬を分解する酵素の一つ)を時間依存的に止め、BCRP・OATP1B1/3を止め、CYP2C9・CYP2C19を増やす(誘導する)可能性があると§10冒頭に書かれている。 §10.2でリファンピシンが名指しされ、P-gp及びUGT1A1/3の誘導によりレテルモビルの血漿中濃度が低下し、併用終了後に単独投与した場合はさらに低下するため有効性が減弱する可能性があるとされている。§16.7.2表5ではリファンピシン600mg 1日1回併用でレテルモビルのAUC幾何平均比0.81、併用終了24時間後の単独投与では0.15が示されている。
- 最終確認日
- 2026-11-02
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
研究の条件
研究の条件: 健康成人、リファンピシン600mg 1日1回とレテルモビル480mg併用、および併用終了24時間後のレテルモビル単独投与(添付文書表5)。